ダメな子

最近やけに忙しくて"にっちもさっちもどうにもならない〜♪”って歌い出したくなります。
この歌詞を見るだけで「ああ、ショコラの曲か」と分かったあなたはきっと微熱気分です。ええ。
まあ、それはそうと。
久々にあとから読み返したらモニターを殴りつけたくなることを書こうかと思います。



私は"ダメな子"が大好きです。
ダメな子ほど手がかかって可愛いのか、私はダメなアニメが大好きです。
一般的に低い評価がなされる作品であっても、その絶妙なダメさ加減に惹かれてしまうことが多々あります。
ただ、誤解しないでいただきたいのは、出来が悪いアニメなら何でもいいかと言えばそうではありません。
出来が悪い"だけ"なのはむしろ唾棄すべき廃棄物──要するにゴミです。ゴミアニメです。
資源の、リソースの無駄遣いです。そんな作品を作る暇と金があるなら他に力を割くべきです。


ゴミとダメの境目はどこにあるのかと言えば難しい問題です。相当に主観が絡んできます。
なので、その基準は置いておきます。
私が作品を紹介する際、"人には薦めないけど──"と前置きをする作品は
大抵が私自身が"ダメな子"と思っている作品です。



最近、このブログでほぼ毎日名前を挙げている作品──「らぶドル
今期どころか今年最強のダメな子と私が確信している、愛してやまない作品。
先ほど録画してあった第10話を観終えて、最初に口を衝いて出た言葉があります。



"──らぶドルが、変わった"



第9話で智弘が「××が、変わった」と驚きとともに呟くセリフがあります。(ネタバレ配慮につき××表記)
まさに今はそんな心境です。
第10話は、今までのらぶドルと比べて、明らかに次元が違う。
だけれどもそれは、私がここまでダメな子だと思い続けていたここまでのお話があってこそ。
全てがここに結実している。一言で言えば、「化けた」



自分が好きだからでしょうか? 微熱気分だからでしょうか?
LoveLoveLoveが見えちゃってるせいでしょうか?
だから贔屓目に見てしまうんでしょうか?


個人的にダメな子だと思った作品は、今までのところ、
最終的には私の心の中で大きな地位を占めるに至ることが多いのです。
100%とは言わないまでも、60〜70%の作品はじわじわと、そう本当にじわじわとココロに染み渡り、
最後には決して忘れえぬ作品として君臨することが多いのです。


第10話の出来を信じるのであれば。


残り僅かではありますが、この作品は私にとって目が離せない、
とてもとても大切な作品となるのではないかと思います。


ダメな子は、愛すべき作品。
どんなにダメでも、どこかひとつに輝く何かが見えている、
そう、この作品で言えばLoveLoveLoveが見えている、
まさに微熱気分たらしめんとする何かが存在する作品。


私は毎年恒例で、その年一番心を奪われた作品のOP/EDで年を越す習慣があります。
12月31日時点で一番好きな作品で年を越す。
23:55頃からEDテーマを聴き、新年1月1日0:00ジャストからOPテーマで開始する。
今年は、その習慣を開始してからちょうど10年目。
その記念すべき年に聴く曲として、同じ土俵に立ったかもしれません。
今までのところ、今年は2005年を制した作品「魔法少女リリカルなのは」の2連覇か、
あるいは先日祭囃し編まで終えた「ひぐらしのなく頃に」のどちらかだと思っておりました。


ですが、もしも今回の第10話と同等のレベルで今後も私に迫ってくるのであれば。
あるいは、"らぶドル"というダメな子で年を越す可能性も捨てきれなくなってきました。


さてさて、どうなりますでしょうか!
私は何故「らぶドル」に惹かれてやまないのか!
こんなにダメな子なのに! 


理屈じゃない! すでに理屈じゃない! 私は──見えたんだ!
LoveLoveLoveが見えたんだ! それが全て!


さあ、今年も残すところあと3週間とちょっと!
果たして最後に今年に聴くのは何か。来年最初に聴くのは何か。
私自身楽しみです! 何で終えるか、本当にまだ分かりません!
自分の心が分からないのが楽しい! 楽しくて仕方ない!
2004年のとき並のコペルニクス的転回もありうる今期。
今はただ、楽しみたいと思います。


さてさて