ゼロの使い魔 第13話(終)

さて、どこから話したものか…。
昨日は「ひぐらし綿流し編を19時から26時までプレイした後、
録画したこいつをそのまま寝惚けた頭で見たわけなのですが。



ぶち殺すぞヒ ューマン


とりあえず、原作のネタバレも交えて語るので、
以下に関しては注意をお願いしますですよ。
想いのまま書き連ねるので支離滅裂になるかもしれません。
今回の最終話に限らず、ここまで積もり積もった部分で語るのでそこんとこよろしく。
以下白抜き



ごめん、やっぱダメ。
原作読んだ身としては我慢がならない。
端折り方が気に食わない。見せ方が気に食わない。
何よりルイズさまが美味しくなさそう。(そこかよ


戦争描写に関して。
少なくとも、原作においてはアンリエッタの悲愴な決意
私怨において軍隊を動かし、罪のない人々を死地に追いやった
自らの購えない罪の重さに押し潰されそうになる描写が心に迫ってきました。
アルビオンの圧倒的軍勢に対する、トリステインの人々の絶望、恐怖、
しかしそれでも向かってゆく強い意志を感じ取ることが出来ました。


原作で印象的だったウェールズの死の場面、
サイトは、その死に震え、ルイズを守ることを強く決意しました。
それは男として退けない、とても強い想い。


そこから開戦に至るまでの紆余曲折の描写、
サイトとルイズの"貴族の誇り"に対する衝突はともかくとして、
サイトはその想いを持って、ゼロ戦を操り、
圧倒的なアルビオンの軍勢に立ち向かいました。



アニメの方は、何と言っても完全に描写が足りない。
アルビオンの強大さが見えない。
悲愴さが見えない。
原作においては、サイトもルイズも「死」が傍らにあった。
戦争でいつ死ぬかも分からない…。少なくとも、そういう想いが傍らにあった。


そんな中で、タルブの村に侵攻を仕掛けてきたアルビオン
完全なる敗北、自らの死を覚悟して、それでも立ち向かうトリステイン、アンリエッタ。


原作において、ルイズの起死回生の"虚無の魔法"が炸裂するのはそんな場面です。


少なくとも、あんな緊張感のない、敵がどれだけ強大かも分からない、
悲愴さの欠片もない状況下における発動では、ない。
トリステイン亡国の危機に瀕した中での、全てを覆す一撃。
それがルイズの虚無の魔法でした。


本人は、無力さを呪って来ました。
魔法が一切使えず、(成功確率)ゼロのルイズと蔑まれ続けました。
戦争においては、役に立たないと知りながら、サイトの操るゼロ戦に乗り込み、
絶対的な恐怖に打ちのめされていました。


そんなとき、そう、本当にそんなとき。
原作では「始祖の祈祷書」を開きました。
そして──飛び込んでくる"伝説"
曰く、資格のあるものにしか、この本は読めない。
曰く、四系統の指輪を身に着けたものにしか、この本は読めない。


全ての条件が整っていました。
ルイズは戸惑い、半信半疑ながらも、その呪文を唱えます。


亡国の危機を救う、起死回生の虚無の魔法。



全てのカタルシスがそこにありました。
少なくとも、原作を読んでいるとき、3巻のラストシーンのその場面は
全ての結実がそこにあると感じました。爽快ですらありました。
ひとつの終わり、全ての始まり。
ゼロの使い魔を語る上で絶対に外せない、屈指の名場面です。



アニメにおいては…。
よく分からないうちに発動させ、よく分からないうちに敵のトップを倒し、
悲壮感も何もあったもんじゃないうちにトリステインの完全勝利で終わりました。
原作では、虚無の発動はただの序章に過ぎなかったというのに…。
原作ではアルビオンとの戦争はまだ続きますし、
むしろ、そこからが本番です。
虚無の使い手として、国家に翻弄されるルイズ。
そのルイズと衝突しつつ、惹かれつつ、ついてゆくガンダールヴ、サイト。
シリアスな場面だけでなく、ツンでデレで悶絶必至の場面を交えつつ、
物語は広がりを見せてゆきます。



アニメは。。。


何なんでしょうね。
何がやりたかったのか見えてきません。
13話という短い尺の中で、無理に押し込むという選択肢が本当に正しかったのでしょうか?


私が言えるのは、それだけです。



さてさて。
とりあえず仕事に戻りますかね。
お昼休みも半ばですし。



それではまた夜にでも
                             (12:35)