東京都交響楽団(都響) 第699回定期演奏会Aシリーズに行って来ました

指揮:小泉和裕
ヴァイオリン:ジェニファー・ギルバート*


曲目:
ベルリオーズ:序曲「海賊」作品21
グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品82*
ニールセン:交響曲第4番「不滅」作品29


曲目見るだけで渋い。
マイナーとは言わないけれど、聴いたことがない人も結構いそうな曲目。
私自身もCD持ってはいるもののあまり聴いたことがない曲ばかり。


序曲。
曲名の変遷を解説で読んで、文脈的な意味で曲を聞き取ろうとしたけど難しかったw
海賊、というよりも町のお祭りみたいな印象だった。
海賊だと何と言うか荒くれの側面がありそうなものだけど、そう感じず。
まぁ、音楽を文学的な文法で読むのって曲解も多いのですが><


協奏曲。
これ、曲がよくないのかソリストがよくないのか…。
どうにも音の線の細さが耳について浸れませんでした。
ソロが弱すぎだと思います。
ギターのように、と奏法を求める部分は視覚的にもちょっと面白かったけど。


交響曲
いやぁ、やっぱりCDでは分からず生だと見えてくることってありますよね。
今日出勤するとき4番聴きながらだったんですが、そのときには分からなかったことが
いろいろと見えてきてふへぇ〜と。
演奏効果も高くて、この曲は生だと映える。ティンパニの轟きも生でこそ。
オーディオマニアにも受けそうな曲ではありますがw
ところで、不滅という表題には異論もあって原語のニュアンスを
忠実に訳するなら「消し難きもの」「滅ぼしえざるもの」となるそうで。
第一次世界大戦のさなかにこの曲は書かれました。
どうしても書かれた背景、文脈の流れに解釈が支配されてしまいますよね。
純音楽として捉えるには"知りすぎて"しまったというか。。。
そんなことを考えてしまいました。


あ、演奏の方はスマートでストレートでした。
もう少し深い掘り下げがあってもいい気はしますが、まぁ充分堪能。
また機会があればこの曲は生で聴こう。