東京都交響楽団 都響 第703回定期演奏会 Aシリーズ
久々のクラシックコンサート。
クラシック業界は夏は音楽祭のシーズンで定期演奏会の類がないのですよ。
定期会員になってるので久々の定期演奏会でした。
【指揮】アレクサンドル・ドミトリエフ
【ピアノ】横山幸雄
【曲目】
プロコフィエフ:交響曲第1番 ニ長調 作品25「古典交響曲」
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品 23
プロコフィエフ:交響曲第7番 嬰ハ短調 作品131
ピアノ協奏曲のソリストは当初発表されていたソリストから前日に急遽変更。
準備不足になるんじゃないかと思いましたが、そこはやっぱりプロ。
今までも何度も弾いて来ているはずで、一気呵成に畳み掛けるような演奏を聴かせてくれました。
やや荒々しい印象もありましたが、まぁそれはライブならではか。
あるいは、急遽の代役でオケとも指揮者とも合わせる時間がなかったか。
ちなみに、自分が体調が微妙に悪くて聴きながらふらふらしてましたw
もう少しちゃんとした体調で聴きたかったな…好きな曲だし。
で、プロコフィエフ。
青年期に書かれた第1番と、晩年に書かれた第7番を一夜に聴けるとか贅沢すぎる。
ある意味、作曲家のエッセンスが詰まった曲目。
間の協奏曲もプロコフィエフでいいのに!
あ、そうなると都響が日曜にやってる作曲家の肖像のシリーズになっちゃうかw
第1番。
作曲家自身が「ハイドンが現代に生きていたら書いたであろう」という趣旨の発言をしていますが、
どうにもその言葉が微妙に釈然としない私なのです。まぁ語らないけどw
演奏はしっかりとした堅実な演奏。
第7番。
この曲、何で第1楽章はあんなに悲壮なんだろう。冒頭の第1主題からして切々と語りかけるよう。
演奏は比較的早いテンポでしたが、細部をきっちりと描いて浮かび上がらせるような演奏。
終楽章の終結部は作曲家が他者の要望で書き足したフィナーレ付きでした。
少し意外だったりして。
今日の会場で配られた曲目解説には不本意ながら書き足した、とあっただけになおのこと。
当時のソ連の社会情勢から、明快で分かりやすくないと批判の対象になるという忠告で書き足したと。
(批判されるだけならともかく、当時のソ連ではそれで投獄されることもあったので)
ちなみに手持ちのCDは書き足されたフィナーレはなし(ロストロポーヴィチ指揮)でした。
いやぁ、何にしても久々の生はやっぱいいな。
これからも時間がある限り行こう。