訃報

ドイツの高名な指揮者、クルト・ザンデルリンク氏がお亡くなりになられたという報せを目にしました。
私が好きな指揮者を上げろといわれたら、真っ先に挙げる一人でした。


心より哀悼の意を表します。
先ほど、氏の指揮したチャイコフスキーの悲愴を聴き、一抹の寂寥感を覚えました。
しばらく氏のCDを聴き直そうと思います。。。


私が好きだと心から言える指揮者、言えた指揮者はこれで全員が鬼籍に入られました…。
マーラー交響曲ブラームスドイツ・レクイエムで魅せてくれた、
サインまで頂いたことのあるガリー・ベルティーニ氏。
初めての生の演奏会で心から奮わせてくれたジャン・フルネ氏。
フランスもののフランクやショーソンはもとより、重厚な音楽も得意としていました。
この2人は生の演奏会で、東京都交響楽団の演奏会で接して大好きでした。
ドイツ・オーストリア音楽の真髄を録音で聴かせてくれたオトマール・スイトナー氏。
私にとって氏のベートーヴェンモーツァルトは個人的なスタンダードです。
そして、ザンデルリンク氏はドイツものやロシアもので真髄を魅せてくれました。
長大な交響曲を掴みかかるように雄大な解釈で、鷹揚なテンポで音楽をじっくり聴かせてくれました。
私にとってこの4人は、音楽というものの楽しさを教えてくれた方たちでした。


個人的なことですが、今まで人生の転機に、訃報を耳にすることが多かったように思います。
ベルティーニ氏は就職する直前、フルネ氏は休職の直前、
スイトナー氏は復帰の直前、では、今回は…?


人生、考えることが多すぎます。
今は、音楽を傍らに、心の支えとして生きていくだけです。。。


さてさて…。