バンダイビジュアル株主総会
行って来ました！
私の生涯初の株主総会参加はバンダイビジュアルでしたよ。
会場は品川にあるステラボール。
たった1株の弱小ホルダーなれど、いい機会なので行って来ました。
私服でいいのかな？ と迷いつつ行ってみたら9割以上私服でしたｗ
男性がやはり多く全体の9割くらいを占めていましたよ。
年齢は私と同じくらい（※私は23歳）から50代、もしかしたらすでに還暦を迎えているかもしれない方まで
意外と幅広かったです。余談ですがお子様連れの方もチラホラ
まあ、そんな前置きはどうでもよく、以下要点だけを抜粋。
＜11:00〜 株主総会＞
前から5列目くらいで必死にメモを片手に聞いていたのが私です。（えー
損益計算書の「和解金」って何よ、とかそんな質問が飛び交いつつ、
とりあえず自分が興味を引かれた点だけを書いていきます
・北米市場での不振に関して
ライセンス事業が思いのほか伸び悩み、ライセンス事業の利益が前年比かなり減少。
米国法人のバンダイビジュアルUSAを2005年1月に設立してマーケティングを強化中。
今後、ライセンスの販売だけでなく、高付加価値のパッケージ商品を展開してゆく。
（高付加価値のパッケージ商品＝日本ではお馴染みの「特別版」ですな）
自社でパッケージまで作ることで利益を伸ばしてゆく。
昨月に第1弾として商品を投入済み。（パトレイバーですな）
・ガンダムの売り上げ比率が大きいことに関して。
今期から来期にかけて、現状売り上げの4割を占めるガンダムの展開をしてゆくのかどうかという質問。
比重の大きさに関しては重々承知しており、展開も考えてはいる。
だが、現状ではまだ発表できる段階ではないのでこの場では勘弁していただきたい。
・ランティスの子会社化に関して
映像会社が何故音楽の会社を？ という質問。
映像を核にしてゆくのはもちろん変わらない。
クロスコンテンツ戦略の一環。
映像だけでは限界がある、そのため周辺を拡大して行く多角化の戦略の一環。
ここで気になった発言としては、社長の
「現在のアニメの数は非常に多く、玉石混淆。そして、現状では石が多い」という趣旨の発言。
「数は少なくても一つ一つの作品に力を注ぎたい」等々。
「涼宮ハルヒの憂鬱」というタイトルが社長の口から出たりとか、
オリコンで5位だとか「うは、キタコレｗ」と思い回りを見回してみると
同じ想いと思しき人がチラホラ。
・一般作品の展望
「ゆれる」と言う作品がカンヌ映画祭で評価されたように、
地味ではあるが地道に作品を送り出し続けてゆく。
アニメでも同じだが、短期よりは中長期で考えたときに残っていく作品を送り出していきたい、
作家性の高いものを送り出していきたい、
長い目で見たとき「財産となる作品」を作りたい。
（例としてAKIRAなどを引き合いに出していました）
・子供向けジャンルの展望
ここ5,6年はクレヨンしんちゃんとウルトラマンが軸。
今後、長期的に、世界的に売れるキャラクターを生み出していきたい、
現状では試みているが残念ながら達成できていない。今後の課題。
・海外展開について（質問者は中国市場をどう捉えているか、という質問でした）
北米市場での建て直しが第一優先。
自社に限らず日本のアニメ作品の北米展開がうまく行っていないので、
そこを自分たちが何とかしたい。
重視している順は実績等からも北米→欧州→アジアの順。
中国などは市場が受け入れる体制が整ってから本格的に腰を上げる。
総会では他にいくつか質問が飛んでいましたが、とりあえず割愛。
ここで昼食タイム。
場所を変えての立食パーティー（？）
噂ではサンドウィッチ、サンドウィッチを言われていたので大したことないのかな〜と思っていたのですが。
＜12:00〜 食事会＞
ヤバイ、豪華だコレ
と言うのが第一印象でしたｗ
みんな群がる群がる。
寿司のコーナーが人だかりが出来ていて近寄れませんでしたよｗ。
どうもトロとか割といいネタもあったようで、さらにその場で握ってくれると言うオマケつきとか。
食べ損ねて残念。
デザートも各種フルーツ、ケーキ等ありましたが瞬殺されてました。
私はとりあえず適当に見繕ってつまんでましたが久しぶりにいいもの食べました。
会場のある品川までは定期券で行ける区間なので、実質タダ飯を戴いたことに。
（まあ、株は買ってますがｗ）
最後にアイスが投入されてそれも瞬殺。私は美味しく戴きました。
食事会の会場では四隅にモニターが設置されており、
それぞれガンダムSEED Destiny、リーンの翼、.hack//Roots、クレヨンしんちゃんが流れてました。
12:40ごろに意見交換会の会場が整った旨のアナウンス。
私はさっさと移動開始。ご馳走様でした。
＜13:00〜 意見交換会＞
総会とは違って、何でも、忌憚なく質問や意見を、というお言葉。
・バンダイナムコのグループの中でハピネットと言う会社があるが、そちらとの位置づけの違いは
ハピネット・ピクチャーズ（今はハピネット本体に吸収され一部門に）も映像を作っているので、
そちらとの位置づけはどう違うのか〜という趣旨の質問。
ハピネットは本来は玩具の卸・流通の会社であり、当社としても大切な取引先。
グループでの位置づけとしては映像はバンダイビジュアル、流通がハピネット。
・自社でスタジオは持たないのか
同業他社のアニプレックス等々を引き合いに出しての質問。
サンライズと共同で荻窪にスタジオを作って、将来に向けて作品の準備は始まっている。
・DearSの再展開はないの？ というヲタ質問（？）
実際にはポニーキャニオンから発売された「ローゼンメイデン」の大ヒットを受け、
同じPEACH-PIT原作であるDearSをもう一度"あのPEACH-PITが送り出した…"とかで
再展開するとかそういうのはどうなのよ、的な質問だったと記憶してます（えー
展開は要望の高まり次第だが、旧作のBOX販売等の展開も考えていくことになるかも、という回答。
気になったのは
「ローゼンメイデンはうちも狙っていたんですが、先に取られちゃいました」という
新しく取締役に選任された森本氏の発言。
狙ってたのかよ！
・HD DVD、ブルーレイ等新メディア、HD画質について
ハイビジョンのソースは今どのくらい保有しているのか？
また、ハイビジョンコンテンツは今後どうしてゆくのか？ という質問。
旧作のHD制作は進めている。（←コレ凄い気になった）
参入時期に関しては、状況を見て、自信を持ったときに自信のあるメディアで参入する。
このあたりは結構保守的でした。
「メディアの進化とともに作品も進化していかなければならない」
新しいメディアが出た→新しい商売だ、と旧作コンテンツをすぐに出すようなことはしない。
・11月11日に向けてどう考えているのか。
プレステ3と同時にブルーレイで何か展開を考えているのか、という質問。
結論から言えば「ないだろう」とのこと。
ゲームのほうでも、PS3だと開発費が膨大。様子を窺っているメーカーは多い。
（親会社のバンダイナムコの名前をチラリと出したりとか）
ソフト（コンテンツ）はハードと違って後出しじゃんけんで勝てることが多い。
マーケティングを確認してから参入した方がいい場合もある。
ただもちろん、HD DVD、ブルーレイともに研究を進めているし、
テストケースを出してコストやスケジュールを詰めている。
旧作をハイビジョン化する場合でも、従来のSD画質（従来のDVD画質）と比べて
補正に手間とコストがかかる。
よって、現時点で11月11日時点での展開は恐らくないと考えている、
来春以降になるだろう、とのこと。
・株主の減少について
優待何とか充実させてーっていう株主からの要望ｗ
私もそう思います。今回貰い損ねましたが（ぇ
ちなみに今回の総会の参加者数はおよそ550人だそうで。
・コア層向け/一般向けどちらに注力してゆくのか
基本は得意分野であるヘビーユーザー向け。
ただ、それだけではある程度で限界があるので、今後得意分野を増やしてゆきたい。
・ファーストガンダムのBOXの売れ行き予測は？
現状某通販だけで1万セット（！）の予約。
最終着地は15万セットを売りたいと考えている。
社長の「かなり売れるということですね？」という発言に会場から笑いが。
いくつかほかにも質問はあれど割愛。
いや、今回の総会、総じて社長が素晴らしくステキでした。
惚れ惚れしましたよワタシ。
株主への対応が非常に巧い。
事業も非常に保守的ではありますが、基盤を整えて、
じっくりと堅実な展開を考えているということで、今後も伸びてゆくことが期待できます。
私としては非常に好感を持った総会でした。
＜13:50〜 上映会＞
「花よりもなほ」の上映。
6月3日から配給される新作映画。
どうコメントしていいやら分かりませんし、ネタバレもしちゃいけないと思うので割愛（えー
＜16:00 終了＞
帰りにお土産貰いました。
http://product.bandaivisual.co.jp/web_service/shop_product_info.asp?item_no=BCBA-2451
http://www.lantis.co.jp/release/2006/04/index.html#LACM-4254
ちょｗ 前者のガンダムは分かるんですが何で姫様ご用心ｗｗｗｗｗ
ランティスならもっと他にいいものあるでしょうにｗ
誰の趣味で選んだんですかこれは！
まあ、そんなこんなでいろいろありましたが楽しかったですよ〜
帰りに秋葉原に行ったりしましたがそれはいつものことなので割愛。
てか今日の日記長いなｗ
それではまた明日ー
(20:47）
